『アフリカ最南端の地』というと『喜望峰』と思われがちですが、実は喜望峰から200km以上離れたこの『アグラス岬』こそが最南端。 とはいえ、アグラス岬は灯台と看板以外に何にも無く、観光客も我が家の他には数人程度で喜望峰とは桁違い。まさしく文字通りの最果ての地でした(笑)。 Agulhas National Paekの看板を過ぎるとあとはオフロード。 「ENTER AT OWN RISK」の文字がまた秘境っぽくて良いですなぁ!(笑) 車を停めてテクテク歩くと「Southernmost」の看板も現れ、いよいよという感じ。 そしてコレが最南端の碑。 去年喜望峰で左がインド洋で、右が大西洋?って思ったけれど、ホントの区切りはこちら。石碑の下に「INDIAN OCEAN←」と「→ATRANIC OCEAN」の文字が刻まれていました。 寒々とした風を受けながら、ココにもワイルドフラワーが咲いています。 そしてアフリカ最南端を取り囲む海は荒々しく、飲み込まれるのでは・・と思うような巨大なローリングウェーブが次々と押し寄せ、岩にぶつかっては激しい波しぶきをたてていました。 岩の上に腰を下ろし、そんな海をボーっと眺めるカップルさんや、記念碑を前に写真を撮る観光客がいなければ、ホントに寂しく荒涼とした場所だったかも。 岬といえば灯台はつきもの。ここにも展望台を兼ねた灯台があったので入ってみました。入り口前には公衆トイレもあります(中はキレイです!)。 この灯台、入場は16時半までで閉館は17時。そもそもアグラス岬に到着したのが15時半過ぎだった私達はギリギリセーフでした。 1階には小さな展示コーナーとお土産やさん、喫茶コーナーがありました。 今朝、『午前中にハマナスを出てアグラス岬でランチを食べよう!』なんて考えていたけれど、アグラス岬で食事を出来そうな所は唯一この喫茶のみ。しかもできあいのパンとコーヒー・ジュースくらいしか置いてなかったような。アブナイアブナイ(汗) 展示コーナーにはアグラス岬の発見や歴史、灯台のランプ部分の昔と今を展示していました。この辺の展示物はそれほど興味をそそらなかったのでツラツラと2〜3分ほど眺めておしまい。 でも石油の運搬船がそうであるように、スエズ運河を通らない迂回航路をとる船にとって、この灯台の存在は大きな意味を持つ物なのかも知れませんね。 そして灯台といえば、やっぱり展望台。筋肉痛になるような螺旋階段なのかな?と思ったら何と、ハシゴでした。 これが意外と急勾配。大人にはどーってことないけど娘はおっかなビックリ。兄貴はわざとハシゴを揺らして妹の反応を楽しんでたり(コラー!)。 何本かのハシゴを乗り換えて、最後はこんな風にマンホールのような穴から抜け出るようにして最上階へ。 最上階にはテラスに出る扉がありますが、この扉を開けっ放しにするのは厳禁。風が強いのであおられてとても危険なのです。(入場の際に入り口のおばさんが教えてくれます。) テラスに出るとこんな感じ。ハシゴだけでビビってた娘は、網状構造で透けるテラスに腰砕けで半ベソ状態。あらら、あなた高所恐怖症なんだっけ・・・?(笑) でも最上階のテラスからは、思わずヤッホー!!と叫びたくなる光景。最南端の大地を上から眺めることが出来ます。でも岬と言ってもほとんど尖ってないので、ポイントが分かりにくかったですケド(笑) 今回のアフリカ旅行はこのアグラス岬が最後の観光スポットでした。残された時間は日本に向けてケープタウンに戻るだけ・・・。 この光景を前にそんな事を考えていたら、今年のアフリカ旅行の思い出が一気にこみあげてきました。 ワイルドなボツワナ滞在に始まり、毎日がオドロキと感動の連続だった今回の旅行。最後は夕日を浴びたアフリカ最南端の地に家族揃って立てたなんて、最高にドラマチックな旅行だったじゃない。 あぁー、ホントに楽しい旅行だったな!!。 その一方で、アフリカに来てからというもの日本での生活をすっかり忘れてしまっていたけれど、着実に目の前に迫ってくる現実が存在することを思い出しはじめていました。 明日はいよいよ日本に帰るんだなぁ・・・ こうして、楽しかった日々の余韻と、少々切ない気持を抱きながらアグラス岬を後にしました。
by blueskyblog
| 2007-11-07 08:00
| 2007年ボツワナ・南ア
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