人気の観光地だけあって、駐車場はタイヘン混雑していました。 その向こうに見える建物が、湖に面して建つ古城のようなホテル『ザ・フェアモント・シャトー・レイクルイーズ・ホテル』です。多くの観光客を魅了するだけの事はあり、立地も良いのに風格のあるホテルでした。(オフィシャルサイトはこちら) そして駐車場脇の小道を抜けると、すぐに湖です。 エメラルドグリーンに輝く美しい湖が待っているはず・・・ と思っていたのですが、ジャーン!! これがそのレイクルイーズ湖です。 エメラルドグリーンというより、ネズミ色に近くありません(苦笑)? ルイーズ湖は、光の加減から午前中が美しいらしいのですが、時既に15時半。おまけに、さっきまで天気が良かったのに、ここに着いたとたん曇が広がってきたせいもあったかも知れません。 それなのに、観光客の多いこと(驚)。湖の畔は観光客で溢れ、写真を撮ろうとすると、よその人が必ず入ります。 でも、記念写真だけ撮って立ち去るのももったいないので、ここは一つボートに乗ってみることにしました。 我が家の家族構成の場合、ボートは2艘になります。30分借りても1時間かりても料金に大差なかったので、1時間で借りました。 それぞれの体力を考え、パパと娘、息子と私という組み合わせになります。 湖上からだと湖畔にたたずむシャトーレイクルイーズものまた別のアングルで楽しめます。 実は、ボートを漕ぐのは昔から結構好き。 水面にゆらゆら漂う感じも、地上で見るのと視点が違う点も。 体力の有り余っている息子と一緒なので、向こうに見える雪山の麓を目指します。 実は雪山ではなく、ビクトリア氷河という氷河の一部だとか。山が近づくにつれ、氷の上を渡ってきたヒンヤリとした冷気が湖面に流れ込んでいました。 ちなみに写真には写っていないけど、既に私達より奥に5〜6艘のボートがいました。途中で追い抜いて行ったボートもありました。外人さん達って体力が違いますねぇ。 それにしても、さっきまであんなに晴れていたというのに雲が低いです。ここは山だから・・・? そして奥へ奥へと進むにつれ、目の前に切り立った岩肌が迫ります。崖の下にくるとその迫力に恐怖感すら覚えます。 不思議な土砂も堆積しています。崖の上にあった氷河やその雪解け水でできた川によって運ばれたものでしょうか?いずれ土砂の上に緑が生い茂っているので、ある程度時間の経ったものなのでしょう。 さて、向こう岸まではあと100m?いや200mかな?という辺りで残念ながら30分経過。対岸上陸の夢は諦めそろそろ引き返さないとイケマセン。 で、後ろを振り向くとホテルが小さい(汗)。 思ったより遠くまで来てたかも。 パパさん、娘コンビの船は遙か後方。 行きは調子よく進んだボートでしたが、帰りはなかなか前へ進みません(笑)。途中でパワーダウンし、久しぶりのボートは腕が疲れました。 パパ娘コンビはナニやら別の方向で遊んでいるようです。 そして無事1時間で船着き場に戻りました。 ふぅ〜、明日の筋肉痛がオソロシイ・・ ネズミ色の湖と思ったけれど、湖岸から眺めるのと違った迫力のある景色に、思いがけず楽しいボートクルーズした。 無事ボートを返したとたん、背後で閃光が走りました。稲妻です。 ボートハウスのスタッフが慌てて全員出てきて、まだ奥の方でボートに残っているゲストに向かい大げさなアクションで叫んでいました。 「BACK!!! BACK!!!] たしかに天気は今にも崩れそうです。でも、湖の向こうまで聞こえたかな・・ 「そろそろ雨も降ってきそうだし、私達もホテルに行こうか。」 と駐車場の方へ引き返しました。 途中振り返りながら全景写真をパシャ。 鉛色の空の下だというのに、湖面は来たときよりも神秘的な輝きを放っているように見えました。 『もっと天気の良い午前中に来てみたかったなぁ。』 名残り惜しむように再び振り返ると氷河の山が煙っています。 いえ、スコールの様に雨が筋となって見えるじゃありませんか。 「今頃ボートに乗ってたらタイヘンだったね。間一髪じゃん。」 「まだ湖の上にいた人たち、間に合うかな?」 少々心配に思いながら、雨が来る前に駐車場へと急ぎました。 でも、車に乗る前にトイレだけ済ませておきたいよね・・・・ 駐車場脇には大きな公衆トイレがあります。ほんの数分立ち寄っただけなのに、用を済ませてトイレから出てみると外は信じられないほどの大嵐。雷雨に暴風、一歩外に出ればむせかえるほどの程の土砂降りです。おまけにみミゾレまで降り、あっという間に軒下に積もってるじゃありませんか。さっきまでの穏やかな天気が嘘のようです。 とてもじゃないけど車までたどり着けません。 幸いトイレの中は広くて温かかったので、私達は他のの観光客とともにおとなしく避難してましたが、間もなくけたたましいサイレンとともに救急車(パトカー?)が湖の方に走っていきました。 うーん、胸騒ぎが・・・。 沖の方でボートに乗ってた人たちに、何かあったんじゃないだろうか。 一観光客には、何かあったのか何もなかったのか知る由もありませんでしたが、山の天気の変わりやすさ、そしてその怖さを知りました。 結局15分もすると小降りになり、トイレ避難組も次々と自分の車へ走り去っていきました。我が家のパパさんも車を回すために雨の中をダッシュ。サスガ〜!!(笑) 写真左はトイレの屋根から滝の様に落ちて積もったみぞれ。息子は夏だというのに一瞬ににして積もった雪に驚いていました。
by blueskyblog
| 2008-09-03 00:15
| 2008年カナダ
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