ボツワナ最後の朝は、チョベへの2時間サファリでした。 5時半に起きてホテルのレセプションに行くと、サファリ客用にデニッシュ等の軽食とコーヒーやお茶を用意してくれていました。 そして約束の6時。予定通りドライバーがやって来てサファリカーに乗りこみますが、日の出前のフルオープンカーは激寒でした。車に用意してある毛布に全身すっぽりとくるまっての出発です。持参した軍手もココでは大活躍でした。 チョベナショナルパークの入り口はロッジから片道15分ほど。ココもサバンナというより潅木がマダラに生えたブッシュ地帯。まだ辺りは薄暗いと言うのにゲート付近ではサファリカーがいっぱいで、やはりボツワナ一番の観光地という感じでした。 公園内をゆるゆると車を進ませていると、次第に空が白みはじめました。アフリカも8日目になると、サファリの動物自体には、だんだん関心が薄れてしまうものですが、眼下に広がるチョベ川の朝焼けの美しい事と言ったら・・・。(って、ろくな写真は撮れなかったけれど・汗) そのうち暗さに目がなれてくると、静かな水辺で草をはむバッファローたちも見えました。川辺にはオカバンゴともまた違ったのどかな時間が流れているようでした。 その後ドライバーは、ゆっくり動物を探します。どれも今まで見た動物ばかりでしたが、ライオンの足跡を見つけると 「これは今朝の足跡だ・・・近くに居るかも知れない!」 と、声を潜めました。そしてライオンの足跡が向かっている方向へゆっくり車を進めた時でした。 『グァオォォ、ガオッ、ガッ・・』 すぐ目の前の茂みの中から聞こえる叫び声に背筋が凍りました。ライオンが何モノかを襲ったようです。 「ひょっとして、今の・・・捕まえた・・・?」 と、耳を澄ませていると、今度は同じ声が少し離れた所から聞こえました。 「よし、あっちの方角だな。行ってみよう・・」 ドライバーは声のした方向に車を移動し、ライオンを探しましたが、結局ライオンの姿も獲物の姿も見あたりませんでした。どうやらライオンのハンティングは失敗に終わったようです。うーーむ、残念!。でも、サスガライオン、凄い迫力だったわぁ・・。 その後、木立の中でご来光。 真っ青な空の下、木々が長い影を落としながら辺りは黄金色に輝き、清々しい朝でした。 br clear=all>見られた動物はボートサファリほどではありませんでしたが、今回初めて写真に撮れた動物もいました。警戒心の強いウォーターバック(左)と朝日に黄昏ているハイエナ(右)です。 2時間のサファリはあっという間でしたが、チョベ川を見下ろす高台でティータイムももうけてくれました。 ドライバーさんは 「飲み物は何がいい?コーヒー、紅茶。ホットチョコレート、ルイボスティー・・・」 と、イロイロ用意してくれていたので、迷わずルイボスティーをリクエスト。 「ルイボス」は南アフリカに生えるマメ科の植物で、その葉を発酵させて乾燥させて煎じたものがルイボスティー。何でも”活性酸素分解酵素”や”ミネラル”含有量が高い健康飲料なのだとか。ドライバーさんの話によると 「南アフリカではみんな毎日飲んでるよ。肺にもイイんだよ!」 とのこと。お味は・・・甘茶とウーロン茶を混ぜたような感じで、あまりクセが無く飲みやすかったです。 このドライバーさんとはたった2時間のおつき合いなので、お互いの名前を覚える間もありませんでしたが、チョベでガイドしているだけあって日本の事情にも詳しく 「日本人もいっぱい来るよ。”トウキョウ””オオサカ”ジェイティービー””オハヨウゴザイマス””ドモアリガト”・・・」 と、ありったけの日本語で愛嬌を振りまいてくれました(笑)。 2時間のサファリは予想通りあっという間。 私達はチョベの朝焼けを楽しみ、お茶を飲んで帰ってきた・・・という感じでしたが、『ナショナルジオグラフィック』の写真なんかを見ると、チョベは”ゾウの墓場”があったり、シーズンによっては大地がまっ黒になるほどおびただしい数の”バッファローの群”が見られたりもする所のようです。 今回はオカバンゴをメインにしたけれど、いつか機会があればチョベの中でロッジを移動して4〜5泊滞在してみても面白いかも・・・と思いました。 こうして最後のサファリを終え、予定通り8時にはロッジに戻りました。
by blueskyblog
| 2007-10-19 23:53
| 2007年ボツワナ・南ア
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