数年前から医療機関だけでなく一般にAED(自動体外除細動機)が普及し、1日に1000人以上が集まるとされる空港や駅といった公共施設や、学校、スポーツジムなどの普及が進みました。そのおかげで、最近では育児サークルや学校PTA活動、子供会単位など、様々なシーンで救命救急講習を受ける機会が増えました。 最近では中学生の息子や小学生の娘でさえも心肺蘇生術の講習を受ける時代となっていますが、今日は職場での救命救急のプロを招いての講習会があったので参加してみました。 講習内容としては一般的なモノで ・病状を見極め、人を集める事が何より重要 ・応急的な人工呼吸の仕方、心マッサージの仕方 ・AEDがあれば、その使い方 といった内容でした。 で、そのポイントとしては 1・心臓マッサージは、両方のおっぱいの中央にあたる部分の胸骨を4〜5cmへこませる程の力で、かつ1分間に100回の速度で30回押すこと。 2・心マッサージをとめ、顎を引き上げた(首を進展させた)状態で、胸郭が膨らむように2回息を吹き込むこと。この間の手技は10秒程度で。 3・救急車が来るまで1〜2を繰り返す。 なのだそうで、心臓マッサージと人工呼吸との割合は、その道の研究が進む毎に見直されているようです。(今は30:2だけど、ちょいムカシは15:1、その前は・・・と見直され中) ここでツボとなるのは1分間で100回という心マッサージ速度なのだそうです。 早すぎれば心臓への還流血液量が減るので、十分な脳血流が保てなくなるし、遅すぎれば当然脳血流が減るので、この1分間で100分というのはエビデンスに基づいたベストな回数なのだとか。 一般に焦れば焦るほどマッサージ速度が増してしまい、効率の悪いマッサージに陥ってしまうらしいです。 実際、そういった訓練になれているプロの救急救命士でさえ、救命検定を行うとなかなかどうして。気が動転してしまうシチュエーションの中では、マッサージが早すぎたり、理想通りのマッサージができるとは限らないようです。ま・・・当然と言えば当然でしょうか。 ********************************* ここまでは良く聞く一般的なお話でしたが、1分間に100回というリズムという心マッサージというのは想像のつかないモノですが・・・ なんと!!「アンパンマン」の歌に併せてマッサージをすると、ちょうど適切なリズムになるのだそうです。 (♪≒100) なにが君の しあわせ なにをして よろこぶ わからないまま おわる そんなのは いやだ! ・・・・中略・・・・ そうだ おそれないで みんなのために 愛と 勇気だけが ともだちさ ああ アンパンマン やさしい 君は いけ! みんなの夢 まもるため〜♪ 切迫したシチュエーションでのアンパンマンソング♪ 口ずさみながらの心臓マッサージは顰蹙買いそうだけど、まさしく「人助け」のために威力を発揮する歌だったようですねぇ(笑)。 ちなみに・・・・ 『私、アンパンマンの歌なんて知らないワ・・・。』 という人は「ドラえもん」の歌(こんなこといいな。できたらいいな・・)でも良いそうです。 どちらも切迫した臨場感の無いメロディーですが、このテンポが人助けにグゥ〜なのだそうですヨ(爆)。
by blueskyblog
| 2008-07-17 22:28
| 日常
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